metro_girl_sect

2008.10 - 2013.09

龍宮城で玉手箱貰い損ねました

記念すべき?50本目の記事です

今日は実家に行ったんですが家に誰もいなかった…
せっかくなので祖父母に会いに行ってきました
そして帰り道…

「いやー今日は失敗したなぁ…あれ?」
通りがかった公園で子供達が騒いでいます

「なんだよー」「ほれほれー」
「や、やめてください…」

誰かをみんなでいじめているようである
ここは大人がビシッと注意せねばなるまい

「こらー子供達!!」
「いっけねー」
「逃げろー」

蜘蛛の子を散らしたように逃げる子供達

「まったく…大丈夫かい?」
「ええ…ありがとうございます」

目の前…いや、足元にいたのは一匹の亀であった

*****

1時間後

「本当にこの道でいいの?」
「ええ、もうすぐです」

亀は助けてくれたお礼にお茶でもと言った
俺が返事に迷っているうちに亀はさっさと助手席に乗り込んだ
背中には乗せてくれないらしい
そんなこんなで亀の案内でかれこれ1時間近く車を走らせている
本当に大丈夫だろうか…

そんな俺の胸のうちを読み取ったのか亀が
「着きました!ここです!」

目の前には絵本でしか見たことの無い

龍宮城があった…

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まぎれもなく龍宮城だ

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亀の代わりだろうか

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亀が現役の頃だろうか

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様子がおかしい

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どうやら乙姫様はいないらしい

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鯛も平目も舞い踊らない

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宴はまだ続いているのだろうか

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宴の邪魔をしてはいけない


夢中になって写真を撮っていたが
ふと亀がいないことに気付いた
周りを探してみるが見つかる気配はない
夢だったのだろうか
しかし俺は龍宮城の目の前にいる

雪が止んだ空を見上げると
陽が大分傾いていた

もう帰ろう

車に乗り込む


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やっぱり夢だったのだろうか…