うそっ…私の対人スキル、低過ぎ…?
「映画の無料券があるんですけど使いませんか?その代わり何かください。何でも良いです。」
あなたは知らない人からこのような交換を求められたら何を差し出すだろうか。
これはとある冴えない中年…いや、青年Aがマックカードを夢見て5秒位頑張った、その記録である。
*****
青年Aは飢えていた。
具体的に言うとハンバーガーとポテトフライに飢えていた。
ついでに、ブログのネタにも飢えていた。
何かないかとカバンを見ると、とある映画の無料券がひらりと出てきた。
「ほう、君のやうなやつも芸術に興味があるのかい」
「しかし君、芸術で腹は膨れないんだぜ」
「尤もだ」
同僚に別れを告げ帰路についた。
ふと、先程の無料券に目をやると、期限が今日までであった。
「芸術で腹は膨れない…」
同僚の言葉が頭をよぎった。
それなら何かと交換してしまえば良いのではないか。
青年Aは映画が大好きという訳ではなかった。
所謂花より団子という思想の持主であった。
「とりあえず映画館に行くデース」
*****
青年Aは映画館に着くまでにある程度の算段を考えていた。
無料券あるんですけど使いませんか?その代わり何かと交換してください!
↓
よし、君にはこのマックカードをあげよう。
↓
ポテトおいしいれす
何と隙のない作戦だ。
*****
チケット売り場の前で待ち伏せする事にした。
問題はどの様な人に声をかけるか。
若い男性→殴打される
若い女性→通報される
おじさん→うーん
おばさん→あらあらあら…ほほほ
青年Aは絶望した。
*****
まず、若い女性に声をかけるのは自殺行為である。万が一柱の陰から屈強な男がでてきてしまっては困るし、近くのポリ巣(←交番の事です)に駆け込まれたらお終いである。
おじさんも反応がイマイチそうだ。万が一じゃあおじさんの靴下と交換しようか。等と言われた日には憤死してしまうだろう。
一見おばさんはネタ的にも面白そうであるが、昔写真を撮ってもらおうと声をかけた時にスルー&汚い物を見る目をくらった記憶が甦った。たかがカツラとサングラス位で…スンスン
男子高校生3人組とか来ないだろうか。
マジっすか!じゃこのマンガと交換しましょうよ!
位のノリがいい奴来ないだろうか。
当初の目標マックカードを忘れかけたその時、大学生と思われる男子4人組がやって来た。
*****
行ける!彼等なら行ける!
フリスクは無理としてもミンティア位なら交換してくれるはず!(←マックカードはあきらめた)
声をかける。
「これから映画見るんですか?」
「あ、はい」
「良かったらこれ、今日までの無料券あるんで使ってくれませんか?」
「え、あ、いえ?」
雲行きが怪しい
*****
「いや、でもお金とか…」
「いや、お金とか要らないんで。じゃ何かと交換してもらえませんかね」
「え…」
「何でもいいんです。例えば…」
「いや、あげられるものとか無いんで」
あれ?駄目じゃね?
「駄目ですかね…?」
「はあ…」
「………じゃあこれあげます!使ってくだ」
「いや、あげられるものとか無いんで…」
そんなに拒否しないで!おじさんのライフは0よ!
*****
「いや、いいです。何も要らないのであげます。使ってください。今日までですし。」
「はあ」
「はい」
チケットを渡し立ち去る。
暗転
*****
青年Aは打たれ弱かった。
所詮この世は弱肉強食。人間五十年。森羅万象、酒池肉林。
甘かった。甘かったのである。
通報されなくて良かった。
通報されなくて良かった。
ヘッドホンをつけて音楽の世界に没頭した。満員電車。知らない人がすぐ近くにいる。
しかし、その人との距離は遠い。何もしなければ何もならない。何となくにしかならない。
そんな世の中にポイズン。
完
*****
「あんパンと天ぷらそばって…」
最近の昼ご飯はあんパン(←食べる方の)とカップ麺である。安いので。
自分では一切おかしい組み合わせだとは思っていなかった。
甘い物の後にしょっぱいの食べるの美味しいじゃないか!中和されるし(←されません)
騙されたと思ってやってみなって。
責任持たないから。
*****
3駅分ずっとパンチラしてる女の人がいた。
急に左手の中指を噛んだ。
何がしたいんだ、彼氏携帯いじってないで止めろって。
*****
モップみたいな毛の犬いるよね。
飼い主に対して、
「うわーモップみたいで可愛いですね!」
と言うのは褒めなのだろうか?
*****
通勤電車でまんがタイムきららを読んでるお兄さんがいた。
なんかすげえと思った。なんか。なんかわからないけど。
ではキーゼルバッハ。
あなたは知らない人からこのような交換を求められたら何を差し出すだろうか。
これはとある冴えない中年…いや、青年Aがマックカードを夢見て5秒位頑張った、その記録である。
*****
青年Aは飢えていた。
具体的に言うとハンバーガーとポテトフライに飢えていた。
ついでに、ブログのネタにも飢えていた。
何かないかとカバンを見ると、とある映画の無料券がひらりと出てきた。
「ほう、君のやうなやつも芸術に興味があるのかい」
「しかし君、芸術で腹は膨れないんだぜ」
「尤もだ」
同僚に別れを告げ帰路についた。
ふと、先程の無料券に目をやると、期限が今日までであった。
「芸術で腹は膨れない…」
同僚の言葉が頭をよぎった。
それなら何かと交換してしまえば良いのではないか。
青年Aは映画が大好きという訳ではなかった。
所謂花より団子という思想の持主であった。
「とりあえず映画館に行くデース」
*****
青年Aは映画館に着くまでにある程度の算段を考えていた。
無料券あるんですけど使いませんか?その代わり何かと交換してください!
↓
よし、君にはこのマックカードをあげよう。
↓
ポテトおいしいれす
何と隙のない作戦だ。
*****
チケット売り場の前で待ち伏せする事にした。
問題はどの様な人に声をかけるか。
若い男性→殴打される
若い女性→通報される
おじさん→うーん
おばさん→あらあらあら…ほほほ
青年Aは絶望した。
*****
まず、若い女性に声をかけるのは自殺行為である。万が一柱の陰から屈強な男がでてきてしまっては困るし、近くのポリ巣(←交番の事です)に駆け込まれたらお終いである。
おじさんも反応がイマイチそうだ。万が一じゃあおじさんの靴下と交換しようか。等と言われた日には憤死してしまうだろう。
一見おばさんはネタ的にも面白そうであるが、昔写真を撮ってもらおうと声をかけた時にスルー&汚い物を見る目をくらった記憶が甦った。たかがカツラとサングラス位で…スンスン
男子高校生3人組とか来ないだろうか。
マジっすか!じゃこのマンガと交換しましょうよ!
位のノリがいい奴来ないだろうか。
当初の目標マックカードを忘れかけたその時、大学生と思われる男子4人組がやって来た。
*****
行ける!彼等なら行ける!
フリスクは無理としてもミンティア位なら交換してくれるはず!(←マックカードはあきらめた)
声をかける。
「これから映画見るんですか?」
「あ、はい」
「良かったらこれ、今日までの無料券あるんで使ってくれませんか?」
「え、あ、いえ?」
雲行きが怪しい
*****
「いや、でもお金とか…」
「いや、お金とか要らないんで。じゃ何かと交換してもらえませんかね」
「え…」
「何でもいいんです。例えば…」
「いや、あげられるものとか無いんで」
あれ?駄目じゃね?
「駄目ですかね…?」
「はあ…」
「………じゃあこれあげます!使ってくだ」
「いや、あげられるものとか無いんで…」
そんなに拒否しないで!おじさんのライフは0よ!
*****
「いや、いいです。何も要らないのであげます。使ってください。今日までですし。」
「はあ」
「はい」
チケットを渡し立ち去る。
暗転
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青年Aは打たれ弱かった。
所詮この世は弱肉強食。人間五十年。森羅万象、酒池肉林。
甘かった。甘かったのである。
通報されなくて良かった。
通報されなくて良かった。
ヘッドホンをつけて音楽の世界に没頭した。満員電車。知らない人がすぐ近くにいる。
しかし、その人との距離は遠い。何もしなければ何もならない。何となくにしかならない。
そんな世の中にポイズン。
完
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「あんパンと天ぷらそばって…」
最近の昼ご飯はあんパン(←食べる方の)とカップ麺である。安いので。
自分では一切おかしい組み合わせだとは思っていなかった。
甘い物の後にしょっぱいの食べるの美味しいじゃないか!中和されるし(←されません)
騙されたと思ってやってみなって。
責任持たないから。
*****
3駅分ずっとパンチラしてる女の人がいた。
急に左手の中指を噛んだ。
何がしたいんだ、彼氏携帯いじってないで止めろって。
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モップみたいな毛の犬いるよね。
飼い主に対して、
「うわーモップみたいで可愛いですね!」
と言うのは褒めなのだろうか?
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通勤電車でまんがタイムきららを読んでるお兄さんがいた。
なんかすげえと思った。なんか。なんかわからないけど。
ではキーゼルバッハ。